物語の流れ整理
第一部:事件と共生
発端
- 智樹(18〜19歳)、駆け出し冒険者
- 薬草の群生地を発見する
- 先輩冒険者たちに嗅ぎつけられ、襲われる
- ジャミング機でドローンの通信を妨害される(録画は生きていた)
逃走と致命傷
- 逃げながら結界の奥へ
- 庵のようなものが見える——気を取られた瞬間
- 致命傷を負う
- 周囲の屍蔓たちが反応
- 先輩冒険者たち、庵を確認しつつ撤退
- 雪が降る中、倒れた智樹をユキ(斑入りの屍蔓)が覆う
- 白い光を放ちながら癒し、共生が始まる
パニックの日々
- 1日目:目覚める、屍蔓が生えている、絶叫、パニック、でも喉が渇いて水場を探す——なぜか方向が分かる
- 2日目:小動物を狩ろうとする、ユキが締め上げてトドメ、ドン引き、でも食べたら傷が治る
- 3日目:「何も出していない」ことに気づく、またパニック
- 4日目:限界、日向でぼんやり思考放棄、初めてユキの「気持ちいい」を共有する
共存へ
- 5~9日目:日常の確立。水を飲む、肉を食べる、日光を浴びる生活の中で少しずつ「殺す気はない」と分かっていく
- 10日目:ユキに感情が芽生えてやり取りできるようになり、智樹が愛着を感じてユキと名付ける
- ユキが幼子程度の知性を取り戻し始める
- 智樹がユキを撫でる、ユキが喜ぶ
- 森の中で迷子になり、庵から離れた場所で1〜2ヶ月生活
第二部:探索隊との遭遇
探索隊の編成
- 先輩冒険者が遺跡(庵)の発見を報告
- ただし「新人は屍蔓に殺された」と嘘をつく
- 自分たちがやったことは隠す
- 探索隊が組まれる:学者(人気配信者)、篤司(手練、協会職員兼任、配信公開)、先輩冒険者(案内役)、他の護衛やスタッフ
- 協会は先輩冒険者を信用しておらず、篤司は監視役も兼ねている
遭遇
- 智樹、庵の近くまで戻ってきていた
- 異形の姿で人前に出るか悩んでいた
- 探索隊がやってくる
- 咄嗟に隠れようとするが、新人故に気配の隠し方が甘い
- 篤司に見つかる
攻撃と逃走
- 先輩冒険者が「魔物だ!」と叫ぶ
- 智樹、言い返したいが言葉が出ない(1〜2ヶ月人間と喋っていない)
- ユキが防御、智樹が逃げる
- ユキは攻撃せず、防御だけ——「普通の屍蔓じゃない」と篤司は気づく
- 先輩冒険者だけが異様に「殺せ」と焦っている
追跡と対話
- 篤司、単独で追いかける
- 智樹に追いつく
- 恐怖に陥った智樹をユキもパニックになりながら庇おうとして、智樹に巻き付く(智樹がストッパーできていない)
- 「殺さない、話を聞きたい」
- 智樹、言葉が出ない、代わりに涙が溢れる
- ユキが智樹を撫でる——かつて智樹にされたことを返す
- 篤司、その光景を見て「普通じゃない」と確信
証拠と捕縛
- 篤司、智樹にまだついてきているドローンの残骸を確認、録画が生きていることを発見
- その間、本隊では篤司のパーティメンバーが先輩冒険者を問い詰める
- 先輩冒険者、逆ギレして墓穴を掘る
- 捕縛される
- 篤司に「あいつら、捕まった」と連絡が入る
第三部:遺跡と真実
探索隊に合流
- 智樹、篤司に連れられて探索隊に合流
- 遠巻きにされるが、篤司が「敵じゃない」と保証
- 学者は有名配信者——智樹も知っている、嫌な予感
遺跡へ
- 庵へ向かう
- 入口に刻まれた文字——智樹には読める
- 「癒蔓の家」
- 学者、大興奮
- 「屍蔓」は「癒蔓」が訛ったものだった
庵の内部
- 入ると異空間で拡張された広い空間
- 陰陽師の生活の跡
- ユキが懐かしい気配を感じる
- 導かれて隠し部屋を発見
書簡と記憶
- 陰陽師の書簡がある
- 魔術的な書物、開くと記憶が流れ込む
- 智樹を通してユキにも流れる
書簡の内容:
-
愛する者を守りたくて癒蔓を作った
-
武士たちに兵器として利用されてしまった
-
抵抗する宿主に暴走する癒蔓たち、濡れ衣を着せられた
-
処分しようとした、でもできなかった
-
結界を張って守った
-
「いつか、怖がらずに受け入れてくれる者が現れることを願って」
-
智樹とユキ、一緒に泣く
第四部:帰還
配信の件
- 篤司、智樹に申し訳なさそうに告げる
- 「俺の配信、公開だったんだが」「お前が泣いてるところ、全部流れた」
- 学者の配信から視聴者が流入、トレンド入り
- 智樹、頭を抱える
世論の形成
- リアルタイムで多くの人が見ていた
- 屍蔓が攻撃してこなかった、撫でていた
- 「危険じゃなくない?」「案内役の方がやばい」
- 智樹は被害者、という空気になる
町へ帰還
- 智樹、証言のために町に戻る
- 篤司がついていく
- 視線を浴びる、「屍蔓憑きの人」として知られている
- ギルドで証言、先輩冒険者の悪事が正式に認定される
処遇
- 智樹、「保護観察」という扱いに
- 世論が味方になったおかげで、殺されずに済んだ
- 篤司が担当として面倒を見ることに
- パニックの映像は協会のみ確認、流出せず——智樹、心から安堵
終章:新しい生活
屍蔓の森の専門家
- 智樹、結界内をテリトリーとする冒険者になる
- 同族がいるから屍蔓に襲われない
- ユキの知性が戻るにつれ、森の植物の声を聞けるようになる
- 迷子の救助、希少薬草の採取、依頼達成率が高い
日常
- 日向ぼっこの目撃例が出始める
- 「屍蔓憑きの人、なんか平和だった」
- 篤司が定期的に様子を見に来る
- 「飯食ったか」「食べました」「肉か」「肉です」「光合成は」「……してきました」
名前
- 智樹、植物に「ユキ」と名付ける
- 漢字は決めない——癒希、友樹、幸、雪、全部の意味があるから
- カタカナのまま「ユキ」
- 共に生きるから「ともき」、共に生きていく「ユキ」
設定まとめ
世界観
- ダンジョンが昔からある日本(近未来)
- 「ダンジョン」ではなく「異界」と呼ぶ
- 冒険者は国家資格、配信ドローンの携帯が義務
- 配信ドローンは魔力を動力にしつつ、その登録された魔力を追う仕組み
- 配信の公開範囲は任意、協会は確認権限を持つ
今回の異界
- 陰陽師が癒蔓を守るために張った結界が起源
- 季節は外界と連動
- 珍しい薬草が多い
- 植物性の魔物が多い、屍蔓の生息地
- 異空間拡張で内部は広大
屍蔓(癒蔓)
- 本当の名は「癒蔓(いやしかずら)」
- 「助けたい」という本能を持つ共生種
- 抵抗されると暴走する——恐怖が恐怖を証明する悪循環
- 兵器利用された歴史があり、誤解されている
ユキの特徴
- 斑入りの葉
- 癒すとき白い光を放つ
- 雪の中で智樹と出会った
主要人物
- 智樹(ともき):18〜19歳、駆け出し冒険者、屍蔓の共生者
- ユキ:智樹と共生する癒蔓、幼子程度から知性を取り戻していく
- 篤司(あつし):28〜30歳、手練の冒険者兼協会職員、智樹の保護者枠
共生による智樹への影響
- 生きていくには水とお肉(たんぱく源)と適度な日光が必要だけれど、炭水化物はそこまで要らない(光合成で補われる)
- 排泄は一切ない、全部吸収されている
- 酸素と糖分が補給されるので息切れ知らず、持久力も高い