癒蔓の子 設定まとめ
世界観
基本設定
- ダンジョンが昔から存在する日本(近未来)
- 「ダンジョン」ではなく「異界」と呼ぶ
- 現代技術と魔術が共存する社会
冒険者制度
- 冒険者は国家資格
- 配信ドローンの携帯が義務
- ドローンは魔力を動力とし、登録された魔力を追尾する仕組み
- 配信の公開範囲は任意(公開/限定/非公開)
- 協会は全ての録画データの確認権限を持つ
冒険者協会
- 冒険者の管理・監督を行う組織
- 異界探索の許可、依頼の仲介
- トラブルの調査・処分権限を持つ
- 要注意人物のマークなど、内部で情報を蓄積している
今回の異界
概要
- 陰陽師が癒蔓を守るために張った結界が起源
- 季節は外界と連動
- 異空間拡張により内部は広大
特徴
- 珍しい薬草が多い
- 植物性の魔物が多い
- 屍蔓(癒蔓)の生息地として知られる
- 危険地帯として一般の冒険者は近づかない
庵(遺跡)
- 結界の奥深くにある陰陽師の住居跡
- 入口には崩した癖字で「癒蔓の家」と刻まれている(解読困難)
- 内部は異空間拡張で広い
- 陰陽師の生活の跡、癒蔓に関する資料が残されている
- 隠し部屋に魔術的な書簡がある
癒蔓(屍蔓)
本来の名と性質
- 正式名称は「癒蔓(いやしかずら)」
- 「屍蔓(しかずら)」は訛って変化した呼び名
- 「傷ついているものを助けたい」という本能を持つ共生種
- 宿主を癒し、守ろうとする
歴史と誤解
- 陰陽師が愛する者を守るために作り出した
- 武士たちに兵器として利用された過去がある
- 抵抗する宿主に対して暴走してしまう——恐怖が恐怖を呼ぶ悪循環
- 濡れ衣を着せられ、「取り憑いたら終わり」という誤解が広まった
- 陰陽師は処分しようとしたができず、結界を張って守った
陰陽師の願い
「いつか、怖がらずに受け入れてくれる者が現れることを願って」
主要人物
智樹(ともき)
基本情報
- 18〜19歳、駆け出し冒険者
- 高卒で冒険者になった
- 天涯孤独(身寄りがない)
- フルネームは深山智樹
経緯
- 薬草の群生地を発見
- 先輩冒険者に襲われ、致命傷を負う
- ユキに救われ、共生が始まる
- 1〜2ヶ月の森での生活を経て探索隊と遭遇
- 現在は「屍蔓の森の専門家」として活動
共生後の立場
- 保護観察扱い
- ドローン常時録画(異界外でも)が条件
- 篤司が社会的後見人
ユキ
基本情報
- 智樹と共生する癒蔓
- 斑入りの葉が特徴
- 癒す時に白い光を放つ
- 雪の中で智樹と出会った
名前の由来
- 智樹が名付けた
- 漢字は決めていない——癒希、友樹、幸、雪、全部の意味があるから
- カタカナのまま「ユキ」
知性の発達
- 共生開始時:本能のみ、知性なし
- 10日目頃:感情の芽生え(「うれしい」)
- 2週間後:感情の分化(「しょんぼり」「さみしい」)
- 3週間後:「すき」を知る、狩りの目的が変わる
- 1ヶ月後:幼子程度の知性、智樹の指示を理解できる
- 現在:さらに成長中、森の植物の声を聞ける
篤司(あつし)
基本情報
- 28〜30歳
- 手練の冒険者、協会職員兼任
- 配信は公開でニッチなファンがいる
- フルネームは高峰篤司
役割
- 探索隊では護衛兼、案内役(先輩冒険者)の監視役
- 智樹発見後は理解者となる
- 現在は智樹の保護観察担当、社会的後見人
性格
- 観察眼が鋭い
- 冷静だが情に厚い
- 配慮ができる(第三部で配信オフにするなど)
智樹との関係
- 保護者枠だがフラットな関係
- 「飯食ったか」「食べました」「肉か」「肉です」
- 義務と心配の両方から定期的に様子を見に来る
先輩冒険者たち
行動
- 智樹を襲い、致命傷を負わせた
- 「新人は屍蔓に殺された」と嘘の報告
- 遺跡発見の手柄を横取りしようとした
実態
- 協会から以前より要注意人物としてマークされていた
- 身寄りのない新人を狙う常習犯だった
- 智樹の件で捜査が入り、余罪が芋づる式に発覚
処遇
- 資格剥奪
- 刑事罰(余罪多数で終身刑)
学者
- 人気配信者(登録者数十万人)
- 探索隊に参加
- 庵の発見に大興奮
- 学術的発見に夢中で、智樹たちが隠し部屋に入ったことに気づかない
共生による智樹への影響
身体的変化
必要なもの
- 水(大量に必要)
- たんぱく源(肉)
- 適度な日光
不要になったもの
- 炭水化物(光合成で補われる)
- 排泄機能(全て吸収される)
強化された能力
- 酸素と糖分が補給されるため息切れ知らず
- 持久力が高い
- 体温調節(蔦が保温)
- 水場や天気の変化を感知できる
感覚の共有
初期(1〜4日目)
- ユキの欲求が智樹の体を動かす(半分乗っ取り状態)
- 智樹からユキへの干渉は不可能
中期(5日目〜1ヶ月)
- 感覚の共有が安定
- 「あたたかい」「おなかいっぱい」などの生理的充足が伝わる
- 感情の共有が始まる
- 智樹がユキに干渉できるようになる
現在
- 対等な共生関係
- 智樹の意思をユキが汲む
- ユキは智樹を信頼し、指示に従う
- 互いの感情が流れ込む
物語の流れ
第一部:事件と共生
発端
- 智樹が薬草の群生地を発見
- 先輩冒険者に襲われる
- ジャミング機でドローンの通信を妨害される(録画は生きていた)
- 逃走中に致命傷を負う
- ユキに救われ、共生が始まる
パニックの日々(1〜4日目)
- 1日目:目覚め、絶叫、パニック、水場を見つけてがぶ飲み
- 2日目:狩りの失敗、ユキが獲物を締め殺す、食べたら傷が治る
- 3日目:「何も出していない」ことに気づき絶望
- 4日目:思考放棄、日向ぼっこ、初めてユキの「気持ちいい」を共有
共存へ(5日目〜)
- 日常の確立
- 10日目頃:ユキに感情が芽生える、「ユキ」と名付ける
- 撫でる習慣、撫でられることを覚える
- 1ヶ月後:対等な共生関係へ
- 庵の近くに戻ってきたところで探索隊と遭遇
第二部:探索隊との遭遇
探索隊の編成
- 先輩冒険者が遺跡発見を報告(嘘の報告込み)
- 学者(人気配信者)、篤司(監視役兼護衛)、先輩冒険者(案内役)などで編成
遭遇と逃走
- 智樹、隠れようとするが篤司に見つかる
- 先輩冒険者が「魔物だ!」と叫ぶ
- 智樹は言葉が出ない(1〜2ヶ月人と喋っていない)
- ユキは防御のみで反撃せず、智樹と逃げる
追跡と対話
- 篤司が単独で追跡
- 追いつかれ、智樹とユキが両方パニック
- ユキが智樹に巻きつきすぎる
- 篤司の「大事な奴が苦しんでるぞ」でユキが緩める
- 智樹、言葉が出ず涙が溢れる
- ユキが智樹を撫でて慰める
- 篤司がドローンの録画を発見、証拠を確保
先輩冒険者の捕縛
- 本隊で篤司のパーティメンバーが先輩冒険者を問い詰める
- 逆ギレして墓穴を掘り、捕縛される
配信の影響
- 篤司の配信が公開だった(追跡中に忘れていた)
- 学者の配信から視聴者が流入、トレンド入り
- 「屍蔓が撫でてる」「関係性」「尊い」など反響
- 世論が智樹の味方になる
- 智樹のパニック映像は協会のみ確認、外部流出せず
第三部:遺跡と真実
庵への探索
- 智樹が探索隊に合流
- 庵の入口の文字——智樹にはユキの記憶補完で読める
- 「癒蔓の家」と判明、学者大興奮
隠し部屋の発見
- 学者は表の資料に夢中
- ユキが懐かしい気配を感じ、智樹を導く
- 篤司だけが一緒についてくる(この日は配信オフ、録画のみ)
書簡と追憶
- 魔術的な書簡に触れると、隠し部屋全体に追憶が展開
- 智樹、ユキ、篤司の三人が陰陽師の記憶を見る
- 癒蔓の真実——「助けたい」という本能、兵器利用、誤解の歴史
- 「怖がらずに受け入れてくれる者を願って」という陰陽師の想い
- 智樹とユキ、一緒に泣く
- 篤司は黙って見守る
第四部:帰還
町への帰還
- 智樹、証言のために町に戻る
- 篤司が同行
- 「屍蔓憑きの人」として視線を浴びる
証言と処分
- ギルドで証言
- 先輩冒険者の悪事が正式に認定
- 余罪多数で終身刑
智樹の処遇
- 保護観察扱い
- 世論が味方になったおかげで、殺されずに済んだ
- ドローン常時録画(異界外でも)が条件
- 篤司が保護観察担当、社会的後見人を引き受ける
終章:新しい生活
屍蔓の森の専門家
- 智樹、結界内をテリトリーとする冒険者に
- 同族がいるから屍蔓に襲われない
- ユキの知性が戻るにつれ、森の植物の声を聞けるように
- 迷子の救助、希少薬草の採取など、依頼達成率が高い
日常
- 日向ぼっこの目撃例が出始める
- 「屍蔓憑きの人、なんか平和だった」という評判
- 篤司が定期的に様子を見に来る
- 「飯食ったか」「食べました」「肉か」「肉です」「光合成は」「……してきました」
名前の意味
- 共に生きるから「ともき」
- 共に生きていく「ユキ」