崩れいく体をすくいあげようと伸ばした私の腕は、虚しく宙を切った。掌の上に残ったのは、小さな記憶媒体が一つだけ。狂わされた人工生命たちが次々に化け物のような姿にメタモルフォーゼしていくのに対し、自壊すると理解しながらも崩壊誘発プログラムを組んだ、私の大切な家族。遺された希望はあまりにも小さくて、私は。
崩れいく体をすくいあげようと伸ばした私の腕は、虚しく宙を切った。掌の上に残ったのは、小さな記憶媒体が一つだけ。狂わされた人工生命たちが次々に化け物のような姿にメタモルフォーゼしていくのに対し、自壊すると理解しながらも崩壊誘発プログラムを組んだ、私の大切な家族。遺された希望はあまりにも小さくて、私は。