思い出の中では、確かに自分には双子の片割れがいたのに。そんな痕跡は欠片も見当たらず、あまりに頭やら精神やらを心配されるものだから、いつしか幻だったのかと自分でも思い込んで。ペンデュラムに導かれた先、感情を失った操り人形の顔に、言葉を失った。自分がのうのうと恵まれた生活を送っていた間、その影では……。