硝子の壁の向こう側、凄絶な美貌を誇る舞姫が、昏い瞳で力無く座り込んでいた。美しいのも当たり前、彼女は至高の常世から堕天してきた存在らしい。魅入られるなよ、と忠告した上司は、先に席を外していた。そんな忠告が必要なら、先に席を外すというのは悪手だろうと思う。目が離せない。手が勝手に、部屋の解錠コードを、
硝子の壁の向こう側、凄絶な美貌を誇る舞姫が、昏い瞳で力無く座り込んでいた。美しいのも当たり前、彼女は至高の常世から堕天してきた存在らしい。魅入られるなよ、と忠告した上司は、先に席を外していた。そんな忠告が必要なら、先に席を外すというのは悪手だろうと思う。目が離せない。手が勝手に、部屋の解錠コードを、