水晶で作られた機械仕掛けの花が、満月の夜だけ開花するという。泡沫の夢みたいでロマンチックだろう?と、作った技師は言ったそうな。それだけであれば、水晶のように煌めく花は、綺麗だねと言われるだけで、決して刈り尽くされはしなかっただろう。まったく、とんだ置き土産を残してくれたものだと、一番弟子が嘆息した。