1.未来神話(プロローグ)
数百年後の未来。若き姿のまま生き続ける二柱の神と、その眷属たちと、代々仕える一族の話。
2.発端奇縁(望視点)
事故で閉じ込め症候群に。脳波でPC操作する治験を持ちかけられる。担当医師、誠との出会い。「変な気休めは言えないんです」という最初の言葉。
3.五里霧中(望視点)
試行錯誤の日々。身体が動かない苛立ち、誠に当たり散らす。でも誠は常に柔らかい声で丁寧に対応してくれる。
4.傍目八目(望視点)
窓の外の木が自分の感情に反応してることに誠が気づく。誠が蔓を持ち込んで実証。でもそれ何の役に立つ?
─幕間1─
守「えっ何それ面白い発想じゃん」
(誠視点の場合)
治験スタッフとして新規に招聘させてしまった腐れ縁の守に、その経緯と自分の考え(植物を外殻として使えば身体を外から自分の意思で動かせるのでは?という仮説)を告げる回。
(守視点の場合)
大学病院から珍しい治験に招聘されたら、高校時代の同級生がいた。彼が原因らしい。理屈を聞くと面白そうだし、高校時代は自分や教師以外とほぼ関わらなかったやつが何となく患者に熱中しているようなのも興味深い。参加することにする。
5.外殻提案(望視点)
守が外殻とリハビリ担当として登場。植物を外殻として使えば、体を外から自分の思う通りに動かせる可能性。金属で補助具を作るよりも、微調整を自分でできるかもしれないので、治験に追加するらしい。屋久杉を使うことに(験担ぎ)。誠と守といる時だけ、誠の空気が違うことに気づき始める。
6.リハビリ(望視点)
外殻調整とリハビリの日々。「こなくそ!」で頑張る。合間に誠を観察。目元が自分と守の時だけ違う。
7.奇跡発現(望視点)
外殻に使われていたナノマシンが流入して、奇跡的に身体機能が回復。声が出るようになる。誠がとても嬉しそう。
─幕間2─
守「お前ちゃんと病院行ってるか?」
(誠視点の場合)
望の回復を喜んでいたら、守に体調を心配される回。そろそろ自分が一族と同じくALSを発症しているだろうことは感じているけれど、今それが判明したら治験スタッフから外される……だから、黙るしかない。それはそれとして、「神にでもなるつもりか」って脅迫状が届いている。望が心配だ、見た目で参加者って分かるから。
(守視点の場合)
ダメだこいつオレがいない間に拗らせすぎてる。誠のこと以外での「我」が完全に死んでるし、何かを深く諦めてる。そういやこいつ、高校の時、「ALS家系で短命な一族だから、ちょっとでも介護代稼ぐのに医学部受験する」とか言ってなかったか?おい、しかも脅迫状だって?で、心配するのが誠のこと?誠に執着しすぎだろ。
8.急転直下(望視点)
宗教テロに襲われる。誠が自分を庇って撃たれる。泣きながら外殻のナノマシンと蔦で止血を試みる。
9.救命成功(望視点)
ネットニュースを見ながら誠の安否を祈っていたら、誠が一命を取り留め、しかも絶対安静の解除後すぐ守に車椅子を押されつつ会いに来てくれる。患者服や外殻を纏った姿。一応診察名目らしくて、膝にかけられた白衣のシュールさ。「ありがとうね」——初めての、丁寧語がない、誠の「素」。
10.困惑著明(望視点)
妙にモヤモヤしながら過ごしていたら、リハビリ中に守から諸々リークされる。誠のALS家系のこと、既に発症していること、受診避けてたこと、自分に入れ込んでたこと。初耳情報祭で困惑。
─幕間3─
守「そろそろ覚悟決めとけよ」
(誠視点の場合)
望を守れて自分も何故か生き残って……取り敢えず術後のリハビリが必要だから、守が担当になってくれた。望のリハビリタイムの後に自分のリハビリタイムらしい。リハビリはありがたいのだけれど、そんなに真剣な顔で、何を……?の回。
(守視点の場合)
さっき望に発破かけてからの、誠のリハビリの時間帯。やっぱり気持ちがネガティブな方向に行きかけてるみたいだ。お前、覚悟決めとけよ?オレはもう腹括ったぞ。
11.意思確認(望視点)
誠が外殻の力を借りて、1人、診察に来る。「先生、俺のこと好きって本当ですか?」誠、真っ赤に。嘘がつけない人だから、答えは顔に出てる。
12.病状進行(望視点)
数週間で誠のALSが進行していく。動きは外殻で補っているけれど、それでも声が出なくなり、モニター表示に。もどかしさ。モニター入力に敬語が追いつかず「素」が漏れる瞬間。
13.装置故障(望視点)
脳波読み取り装置がバグる。思考の温度が筒抜けに。誠の本音が全部流れてくる。「嘘つけなさすぎでしょ……」。二人とも報告しない。共犯。一方で「声好きだったな」が誠に伝わってしまった。
─幕間4─
守「お前がこんなに頑張ろうとするなんてなあ」
(誠視点の場合)
リハビリに真剣に取り組んでいたら、守がしみじみとしている。まるで自分が今まで頑張ってこなかったかのように。流石に不本意だと言おうとしたら、「お前、今までお前自身のことはどうでも良かったろ?」……否定、できない。
(守視点の場合)
誠がちゃんと自分から積極的に未来に向けてリハビリに取り組んでいる。やっと、自分のことで頑張ろうとしている。望には感謝しかない、が、しかしこの2人最近ツーカーすぎないか……?(この時点では守はバグのことをまだ知らない)
14.医師奮闘(望視点)
誠が声を取り戻そうと頑張る。植物が声帯と横隔膜に根を張り、数日で取り敢えず声が戻る。名前を呼ばれる。数週間かけて声を調整する中、若返りが進んでいく誠への一抹の不安。
15.融合決意(望視点)
誠だけが「違うもの」になっていく。「一緒にいたい」——三度目の奇跡。気が付いたらいつの間にか自分もちょっぴり融合していて、若返り始める。誠と共に生きる決意。
16.伝説開始(エピローグ)
三人で開発を続ける日々。守「オレだけ老けて見える!」守の子ども「パパの後継ぐのー」。バグをDiscord的な通信機能に調整中。愛情送信で誠が撃沈してる。これが神話の始まり。
幕間の形式案
- 本文:誠視点で内面を描く
- 末尾:守の日記(短め)で外からの視点を添える
効果
- 誠の繊細な内面描写は残る
- 守のツッコミで誠の無自覚さが際立つ
- 守が「真面目に資料残す」設定が活きる
- 数百年後に語り継がれる記録としての説得力
守の日記の温度感(例)
- 幕間1:「珍しく入れ込んでるっぽい。面白くなってきた」
- 幕間2:「お前自身の話をしろって言ってんだよ」
- 幕間3:「もう知らん、望に全部言った。あとは頼んだ」
- 幕間4:「……やっと、か。長かったな」