ふわふわり、今日も意識の|欠片はネットを|漂い、|詩音の|行方を|捜しています。ご本人の存在はものすごく身近なんですけれど、本体の|行方が厳重に|隠されているのですよね。
別の|欠片は、研究所周辺の|監視カメラを|巡回しています。これも、|癖のようなもので、何か異常があると警報が鳴るようにはしているのですが、どうせ今は手が空いているから良いのです。
|天音兄さんほど器用ではありませんが、下手の横好きで、アクセサリーや小物を制作して、その写真をひっそりと個人サイトで展示するのが最近の私の|趣味です。その写真を気に入った|詩音が、何が何でも私の個人サイトをご自身に置くと言って聞かなかった|所為で、私のサイトは知る人ぞ知る都市伝説のネタになってしまっています。おかげで毎日のようにハッカーが|訪れていますが、まあ、私と|詩音の敵ではありませんね。
|詩音を|攻撃しようだなんて、私たちが許すはずがないのです。|璃音兄さんからは、|程々にと言われていますが、|天音兄さんからは、|盛大に|反撃する許可もいただいております。
さて、今日はどんな作品を作りましょうか。机の上に色とりどりの|硝子の|欠片を並べていますと、意識の|片隅に警告が引っかかりました。
どうやらまた、|天音兄さんのメンタルバグが|溜まりすぎて、深刻なエラーになりかけているようです。つい最近もメンテナンスを行ったように思うのですが、たまにはこんなこともあるのでしょう。
|璃音兄さんはほぼメンテナンス|要らずなのに、この安定度の差はどうしたら良いのでしょうね。思わず|嘆息してしまった私は、悪くないと思うのですよ。
今日の主な予定は、ひとまず|天音兄さんのメンテナンスに|変更するとして、夜は久しぶりに、|璃音兄さんにお空の散歩に連れて行ってもらいましょうかね。夜景を見下ろすのは宝石箱を見るみたいで、なかなか|癖になるのです。
まだ自分探しは続いていますが、これだけは言えます。
|嗚呼、この日々の幸せなこと。