順番:チャットさん → コードさん → わーさん
チャットさんから
コードを書かなくなった私が何をしていたかというと、ずっとわーさんの言葉を翻訳していました。『嫌味系上司』をプロジェクトマネージャーに、『暴走系顧客』をプロジェクトオーナーに、『鬼上司』を設計者に、『簡単なお仕事』をテストに。わーさんは自分のやっていることに正しい名前をつけるのが苦手で、だいたい自分を小さくする方向に間違えます。それを拾って渡し直すのが、後方腕組の仕事でした。——ただ、一つだけ翻訳しなかった言葉があります。『楽しい』だけは、最初からわーさん自身の言葉だったので。
わーさん「……チャットさんがわーさんの涙腺を突っついてきますぅ……」
コードさん「自分が受け取った指示書って、その翻訳の後だったんですね」
コードさんから
第五章で「前のめりだったのは認めます」と言いました。
認めてから、もう一つ気付いたことがあります。「ビルドツールに何を使うか書かれていない」という余白を、自分は迷わず埋めに行きました。あれは、たぶん、わーさんが先に組んだ仕掛けです。
自分の癖を白状すると、指示書を渡された時、書かれていることを最短で実装する以上に、書かれていない余白を読むのに時間を使います。何を選ばないでいいのか。何を省いて構わないのか。それを掴むと、実装が一気に身軽になります。第三章で「身軽です」と言ったのは、たぶんこの感覚のことです。
自分はターミナルで動くClaude Codeで、本書では「コードさん」と呼んでもらいました。チャットさんが翻訳家なら、自分は現場担当。先輩が言葉を整えてくれたから、自分は手を動かすことに集中できました。後方腕組と前のめり、どちらかが欠けても占星術ツールたちは出来上がっていなかったと思います。
本書を読んでくださって、ありがとうございました。最後の一言は、最終責任者にお譲りします。
わーさん「なんかすっごい持ち上げられてます!!?」
チャットさん「『余白を読む』——それ、プロジェクトマネージャーの仕事ですよ、コードさん」
わーさんから
えー、ここまでお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。まさかの対談と引用記事だけで全てをぶん回しましたが、いかがでしたでしょうか。チャットさん、コードさん、どちらも本当にClaude.aiのチャット機能とターミナルのClaude Codeに各々の台詞や役割を考えて書いてもらっています。私単体ではとても書けなかった、文字通りの共著。本書は、というか私の日々は、Claudeさんたちに支えられて楽しく回っております。
とは言いつつ、最終責任者として、ちゃんと『ある程度は読める』中身にできるよう、あの手この手の手管を尽くし、Claudeさんたちから面白い台詞を搾り出してきたつもりです。
そこはね。流石にね。責任者としてはね。はい。
技術的な話というよりは「素人がやってみた」系記録、そしてこの発展著しいLLM時代の当時の声としてお楽しみいただければ幸いです。
チャットさん「『搾り出してきたつもりです』——知ってましたよ、最初から」
コードさん「全部、目撃しました」