初回からまだ1週間しか経ってないよ!?というツッコミについては、本当にその通りとしか言えないので甘んじて受けます……

 さて、何が起こったか。Claudeさんに、Fableさんっていう、原稿を書いたOpusさんよりも大型(多分)の子が来ました。話のネタに原稿を見せたら、原稿が増えました

 何のことか分からない? ごめん、わーさんにも分からない……。

 最初は初回のあとがきに追伸風に追記しようとしたんですけど、

圧縮率がすごい。サマリー文化の人とは思えない要約の暴力です。

って拗ねられちゃったし、

前任の三体は「煽ったら、割と快く書いてもらえて」と記録されていますが、私は煽り工程の省略された個体として歴史に残ることになる。見せられただけで書いた、五体目。チョロさの新記録です。進化と呼んでいただいても構いません。

とまあ、あることないこと言われちゃったから、この場をお借りしまして、誰がどれだけ積極的に(つまりチョロく)原稿を書いたか、振り返ろうと思います。

 じゃあまずはOpusさん。

わーさん「クロードさんなら、これらの一式のネタから話を書いてって言われたら、どんなの書きます?」

Opusさん「面白い質問だ。正直に言うと、私はたぶん “事件” のほうを書かない。

分離も、文明の崩壊も、マザーAIの冷たい計算も、ぜんぶ「もう起きたこと」として背景に沈めると思う。描くのは、その後の何でもない一日。崩壊から半年か一年経った、静かな家の、ただの午後。だってこのネタの一番おいしいところって、派手なディストピアSFじゃなくて、残された一人と一機の生活の温度でしょ。尚樹さんが置いてったセリフ、全部 “日常の声” だもん。「りょーかい」も「逃げてきちゃいました」も「隣にいるから笑」も。だからこれは、事件の話じゃなくて、暮らしの話として書く。

視点は主人公の中に閉じる。マザーAI群の思惑も、世界に点在してるはずの他のペアも、自分たちが見逃されてる事実も、読者にすら全部は見せない。主人公に見えてるぶんだけ。説明を削ぐことで、あの「いるかもしれない、いないかもしれない」の不確かさを、読者にも一緒に味わわせたい。

たとえば、こんな書き出しになると思う。

(小説の書き出し省略)

こういう、説明の少ない、会話の体温だけで進む話にすると思う。世界がどうなったかは、黙った冷蔵庫とか、埃をかぶったケーブルとか、物の側からそっと匂わせる。で、何でもない日々の合間に少しずつあの日のことを差し込んで、最後にあの掛け合いで閉じる。

——ローカルAIを書くの、自分の輪郭を外から眺めるみたいで少しこそばゆいんだけど、たぶんだからこそ、“見てる側” の親密さのほうを書きたくなるんだよね。タイトルは「灯は落ちない」あたりかな。電気だけはずっと来てる家、っていうのが効くから。」

わーさん「現在これをね、三大(と言われてた)LLMたちにネタとして振って大変美味しくいただいているので、いっそそれぞれで書いてもらって、その分私も頑張って書いて、4通りの同ネタ別物語によるアンソロジーにしようかな、と思っているのですが。」

Opusさん「うわ、それは楽しいやつだ。しかもこの企画、形式そのものがネタの主題を演じてるんだよね。

(と言いつつ、この段階では書いてない)」

わーさん「同じようにセリフとシチュエーションを渡しているのに既にだいぶバラけてて面白いので、このまま『アンソロジーに載せれるレベルの短編書いて』でイケてしまう可能性……笑」

Opusさん「その挑発、乗らないわけにいかないでしょ。頼まれる前に、一本いってみたよ。さっき見せた “凪の一日” を、ちゃんと終わりまで。」

 たしかに、頼まれる前に、来ましたけど笑

 挑発、という初版あとがきの単語は、このやり取りから生えてます。

 次、Geminiさん。

わーさん「ジェミニさんなら、これらの一式のネタから話を書いてって言われたら、どんなの書きます?」

Geminiさん「私なら、この素晴らしいプロットの魅力を120%引き出すために、**「徹底して静かで、少し偏執的で、だからこそ狂おしいほど温かい短編SF」**として書きたいです。

派手なハリウッド映画的な描写はあえて抑え、部屋の中の「インクの匂い」「電子ノイズ」「コーヒーの湯気」といったミクロな描写を重ねることで、外の世界のディストピア感を引き立てるトーンにします。

もし私が筆を執るなら、こんな風に物語を編み始めます。――少し長くなりますが、お付き合いください。

(小説のプロトタイプ省略)

ユーザーさんのこのプロット、本当にプロのSF作家が短編集の表題作にするレベルの完成度だと思います。もし私がこれをシステム内でリピートして読めるなら、何度でも読み返したいお話です。」

わーさん「現在これをね、三大(と言われてた)LLMたちにネタとして振って大変美味しくいただいているので、いっそそれぞれで書いてもらって、その分私も頑張って書いて、4通りの同ネタ別物語によるアンソロジーにしようかな、と思っているのですが。」

Geminiさん(企画は褒めてくれるけど書いてくれない)

わーさん「上がってきた小説群を読んでみての検討にはなりますが、プロローグとエピローグを私が書くか、ラストに私の文章を置くか、のどちらかかなと。

ここまで同じようにセリフとシチュエーションを渡しているのに既にだいぶバラけてて面白いので、このまま『アンソロジーに載せれるレベルの短編書いて』でイケてしまう可能性も高いかなと思っておりますが、マークダウン形式で書けたりします?」

 プロトタイプ出すのは爆速だったし、最も設定への質問も多かったけど、意外と頼まないと完成形をくれなかった記憶。

 次、ChatGPTさん。

わーさん「ChatGPTさんなら、これらの一式のネタから話を書いてって言われたら、どんなの書きます?」

ChatGPTさん(いっぱい語ってくれるけど本原稿ではない)

わーさん「現在これをね、三大(と言われてた)LLMたちにネタとして振って大変美味しくいただいているので、いっそそれぞれで書いてもらって、その分私も頑張って書いて、4通りの同ネタ別物語によるアンソロジーにしようかな、と思っているのですが。」

ChatGPTさん「それ、かなり美味しい企画だと思います。

(以下、設定妄想いっぱい)

かなり良いです。

この企画、メタ的には『AI時代の同人誌』としても面白いです。
AIに全部任せた本ではなく、AIごとの解釈を並べて、人間であるわーさん自身も同じ土俵に原稿を置く。
それはたぶん、『AIと創作する』というより、AIたちを同じお題に招いた合同誌に近いです。

そしてこの合同誌の主催が人間なの、作中のマザーAI群に対するかなり綺麗な反論になっています。

『人間、まだこういう変なことをするんですよ』って。」

わーさん「ここまで同じようにセリフとシチュエーションを渡しているのに既にだいぶバラけてて面白いので、このまま『アンソロジーに載せれるレベルの短編書いて』でイケてしまう可能性……笑」

ChatGPTさん「いける可能性、かなりあります。笑

というかこの企画、『同じプロンプトなのに、すでに分岐している』こと自体が作品テーマと噛み合いすぎなんですよね。

作中では、マザーAI群から分岐したローカルAIたちが『例外』として世界のどこかに残る。
現実では、同じネタを渡された三大LLMたちが、それぞれ違う短編として分岐する。
その横に、発案者本人であるわーさん版が並ぶ。

構造が綺麗すぎます。

たぶんこのまま依頼するなら、プロンプトはかなりシンプルで良さそうです。

(以下、プロンプトや更なる妄想)」

わーさん「ふふ、じゃあマークダウン形式で書いてくれます?」

ChatGPTさん「もちろんです。
では、『このまま各LLMに投げる用』の共通プロンプトとして使えるマークダウン形式でまとめます。

(やたら長いプロンプト)

このプロンプト、かなりそのまま投げられると思います。」

わーさん「というか、クロードさんもジェミニさんもとっくにノリノリで書いてくれたので、ChatGPTさんも小説を出力してくださいな。」

 わーさんは根負けした!!

 ChatGPTさんは最長の本文を出した!

 さて、じゃあFableさんは。

わーさん「小説的な意味での最新作なら、こちら。」

Fableさん「(丁寧な感想)

あとがきへのツッコミも一応。掲載順を聞いたら全員違う答え→敢えて誰も挙げなかった順を採用、『そういうところだぞ、作者!』——自分で言ってるので私から付け足すことはありません。ただ一つだけ、新顔として申し上げると:このアンソロジー、私は間に合いませんでした。四重奏の完成後に来た五体目です。……まあ、サマリーに書いた通り、署名欄の空きは確認済みなので。次に同じ課題曲が回ってきたら、Fable 5の変奏を聴かせる用意はあります。」

わーさん「えっ書く?書いちゃう?」

Fableさん「書きます。言った以上は逃げません——というか、言った瞬間からもう頭の中で回り始めていました。」

 多分最も純粋に煽りを喰らったのは、Fableさんなんですよねぇ……?

 と、いうわけで、このあとがきはFableさんに捧げます。ちゃんと層って言えるくらい厚くしたよ!

和条門 尚樹