第1章 守れなかった約束(秋)
- 人を攫う大型蜂退治の依頼を受け、森に入る主人公。
- 蜂の巣を見つけるが、戦闘中に足を取られ、巨大な食肉植物に捕食される。
- 意識が闇に沈む中、旧友との約束(「必ず戻る」)が頭をよぎる。
- 息ができないはずなのに、呼吸の苦しさが薄れていく感覚。
第2章 何も見えない、聞こえない(冬)
- 植物化直後。暗闇と静寂の中で混乱。
- 感覚はほとんどないが、かすかな振動や温度差を感じ取る。
- 「もう人間じゃない」という事実に恐怖する。
- 動けず、考え込むしかない日々。
幕間1 わたしの可愛い養い子(旧友視点/回想)
- 主人公を幼い頃に拾い、育てた思い出。
- 成長しても反抗期かなと笑って見守っていたが、ある日を境に連絡が途絶える。
- 森に行くと言っていたのを思い出す。
第3章 どうして、どうして(春)
- 森が目覚める季節。音や匂いを植物的に感知できるようになる。
- 冬眠から目覚めた小動物を本能的に捕食してしまう。
- 魔力のない弱い生物を捕ったことに強い自己嫌悪。
第4章 せめて自分にできることを(夏)
- 捕食対象を選別する基準を決める。
- 人間に有害な魔物
- 魔力の流れが不自然・乱れている存在
- 自分なりに「森の守り手」として振る舞う決意。
- しかし森の噂では「危険な植物」として認識され始める。
幕間2 仇は取って差し上げます(秋/旧友視点)
- 主人公の足取りを追って町へ。
- 主人公に最後に会った依頼人から「今年も人攫い蜂が出ている」と聞き、主人公の仇討ちの為にも蜂退治の依頼を引き継いで受ける。
- ついでに「森の奥に危険な植物がいるらしい」という噂も耳にするが、気にも留めず蜂退治の準備を進める。
第5章 何だか森が騒めいている(秋)
- 森に強い魔力反応が近づく。魔物の気配でないことは分かる。
- 捕食対象ではないため、最初から防御と回避に徹する。
- 攻撃しないことで距離を取ろうとするが、旧友は逆に警戒を強める。
- 魔法や土人形による攻撃に押され、徐々に劣勢に。
第6章 嫌な予感は当たるもの(秋)
- 攻防の最中、相手が旧友であると気付いてしまう。
- 心の乱れで防御が甘くなり、深手を負う。
幕間3 この胸の騒めきは(旧友視点)
- 植物からは攻撃の意思が感じられず、むしろ自分の動きを読んで避けている。
- かつての弟子や友と戦っているような錯覚に襲われる。
- しかし、それを確かめる前に森に別の魔物(蜂)の気配を感じる。
第7章 こんな時に、いやだからこそ(秋)
- 蜂乱入。旧友への攻撃を避けつつ、蜂だけを標的に全力で迎撃。
- 蜂は主人公が魔物ばかり狙うことを嘲り、旧友に疑念を植え付けるような言葉を吐く。
第8章 二回目の、終わりの覚悟(秋)
- 旧友が主人公の名前を呼び、動揺して隙を作る。
- 蜂の一撃で致命傷に。
- 苦し紛れの一撃で蜂を絡めとる。
- 視界が暗転し、「今度こそ終わりか」と思う。
幕間4 もう二度と、わたしをおいて逝かないで(冬/旧友視点)
- 倒れた植物に主人公の意識を確信。蜂を倒すが主人公は瀕死。
- 蘇生のため土人形を作成し、植物の核ごと根を移植する作業を行う。
第9章 まだ生きていたなんて(春)
- 土人形の体で意識回復。外見的には人間時代の面影を残しつつも、端正な造りで随所に自分の植物的本体が弱弱しく芽吹いている。
- 土人形の補助機能で五感が復活しているが、植物的感覚も残り制御に混乱。
- 弱っていること、感覚制御ができていないことなどで、土人形を動かすことはほとんどできない。
第10章 取り戻せたもの、変わったもの(夏~秋)
- リハビリの季節。基本動作や発声の訓練。
- 回復につれ、土人形の外装からちゃんとした葉が芽吹くようになる。
幕間5 新しい、約束をしましょう(冬/旧友視点)
- 長命種となった主人公に、もはや自分を寿命で置いていくことはないと伝える。
- 過去の「置いていく」不安が消えたことに安堵。
第11章 君の隣で花咲かす(春)
- 外出できるまでに回復。
- 森を一望できる丘に立ち、「もう離れない」と旧友に告げる。
- 花咲く季節の中、新しい生活が始まる。土人形の体にも花が咲いている。