本物に見紛う蔦模様の彫り込まれた玩具箱は、きっとエルフの手によるものだろう。そう思うのに、中に入っていたのはこれまた精緻な紋様の彫り込まれたオルゴールで、恐らく作り手はドワーフで。このちぐはぐさの答えを知るであろう半透明の案内人を振り返れば、その幽霊は光の中、今にも彼方の世界へ召されようとしていた。