食卓は、まさに嵐の前の静けさで、次に誰が何を発言しようとも修羅場になることは間違いなかった。他人のオヤツを勝手に食べるのは、それだけの禁忌。母親は、黙って一枚の地図を場に出した。姉弟が、揃って息を呑む。何故ならそれは、姉の甘味の隠し場所を記した、禁断の地図。弟のオヤツに手を出した代償は、高くついた。