薄明かりの空、雨の匂いがせっかくの香りを隠してしまいそうで、ため息がこぼれた。この香水、お気に入りなんだけどな。硝子の小瓶に揺られる淡い琥珀色の液体は、甘やかさの中にミステリアスな雰囲気を忍ばせた、オーダーメイドの調合品。残念、だけど、雨に負けないくらい使えば逆に香害になりかねないからね、仕方ない。