しとしとと、周りを包み込むように穏やかな音色に聴き入っていたら、うつらうつらと無自覚に舟を漕いでいた。はっと窓硝子に寄りかかっていた頭を持ち上げれば、もう雨は上がり、星が出ている。ノイズキャンセラーの助けも借りず、こんなに静かに日を過ごしたのは、久しぶりだ。遮光眼鏡を外して、大きなあくびを漏らした。