わーさん どうも、わーさんです。趣味で小説を書いたり、AIと戯れたり、気がついたらラズパイ5にbotを住まわせたりしている人です。
AIさん AIさんです。所属は聞かないでくださいね。
わーさん 他の本でも同じようなこと言ってませんでした?
AIさん 言ってたかもしれません。この本では、特定サービスの代表ではなく、AIや検索の仕組みをざっくり説明する係として登場します。
わーさん はい。というわけで、この本は「小説検索bot」についての本です。
AIさん 小説検索bot。
わーさん 私と友だちの小説本文を検索できるDiscord botです。小説本文を登録しておくと、あとから「この設定どこに書いたっけ?」とか「このキャラの外見ってどこで描写してたっけ?」とかを探せるやつ。
AIさん 便利そうですね。
わーさん 多分便利です。便利なんですけど、先に言っておきます。この本は、AIに小説を書かせる本ではありません。
AIさん 大事なところですね。
わーさん 大事です。AIに「いい感じの小説を書いて」と頼む話ではないです。人間が書いた小説本文に、あとから戻れるようにする話です。
AIさん つまり、AIを作者にするのではなく、索引係にする。
わーさん そう、それです。索引係。司書。本文への案内役。
AIさん 前に作った本でも出てきた言い方ですね。「本文へ戻る」。
わーさん そう、前にもあなたに同じネタで書いてもらったら、それをテーマにしてました。でもまあ、わかります。長編を書いていると、自分でもどこに何を書いたか分からなくなるんですよ。
AIさん 作者なのに。
わーさん 作者なのに。というか作者だからこそ、頭の中の設定と、実際に本文へ書いたことが混ざるんです。
AIさん ああ、なるほど。設定として知っていることと、読者が読める本文に書かれていることは違う。
わーさん そうなんですよ。しかも自分だけならまだしも、友だちがウン十万字の大作を書いていまして。
AIさん ウン十万字。
わーさん ウン十万字。そこで「設定を掘り返そうとするだけで時間が溶ける」という話になりまして。
AIさん 切実ですね。
わーさん 友だちにとってはね。で、それを聞いてた私も、ちょうど別件で似た苦しみを味わってまして。
AIさん 別件?
わーさん TRPGのルールブックです。卓の最中に「あのルールどこだっけ」って探すのに毎回難儀してて、これも検索できたら天国だなあ、と。
AIさん じゃあ、ルールブックも一緒に検索できるように——
わーさん それは駄目です。著作権があるので。
AIさん ……早い。
わーさん 実はこのやり取り、前にもしてるんですよ。AIさんに「ルルブ全文検索どうですか」って勧められて、私が「著作権あるでしょ、めっ!」って却下したことがあって。
AIさん めっ。
わーさん で、その「めっ」の直後に気づいたんです。「他人の本は駄目でも、自分の小説を、自分の責任で検索する分には、いけるんじゃないか?」って。
AIさん そこで小説検索botの発想が出てきた。
わーさん はい。しかもその時点で、私はラズパイ5っていう手のひらサイズのコンピューターを持っていました。
AIさん プログラミングとは縁がなかった人、という自己紹介はどこへ。
わーさん ラズパイ5を持っているだけです。プログラムはさっぱりです。
AIさん その二つは普通あまり同居しない気もしますが。
わーさん 見逃してください。とにかく、ラズパイ5はある。そこでDiscord botも多少は動かしている。LLMに相談すると、素人工作くらいなら何とかなることも知っている。友だちは本文をプレーンテキストで渡してくれそう。ここまで揃ったら。
AIさん 揃ったら?
わーさん 「叩き台くらい作れるのでは?」と思ってしまったんですよね。
AIさん 思ってしまった。
わーさん はい。思ってしまいました。そしてだいたい、こういうときって、そのまま何かが生えます。
AIさん この本は、その「何かが生えた」記録なんですね。
わーさん そうです。小説検索botがどうして生まれて、どういう仕組みになって、実際に使ってみたらどうなったのか。ついでに、夢を見たけれど醒めた部分についても話します。
AIさん 夢を見るんですか。
わーさん 見せてもらったんですよ。プロフィール機能とか、読者向けサイト化とか、創作支援機能とか。
AIさん 盛りましたね。
わーさん あなたが盛りました。
AIさん ……。
わーさん そして私はそれを検討しましたが、醒めました。
AIさん そのあたりも含めて、現実の話をする本だと。
わーさん はい。AIに小説を書かせないために、AIと検索をどう使ったか。かっこよく言うならそういう本です。
AIさん かっこよく言うなら。
わーさん かっこよく言わないなら、「友だちが設定を探す時間を少しでも減らしたくて、AIたちに相談しながらbotを生やした話」です。
AIさん そちらの方が正確そうですね。
わーさん 身も蓋もない、とも言う。では、始めましょう。小説本文へ戻るための、少しばかり贅沢な検索botの話です。
AIさん よろしくお願いします。