カスタム絵文字って、英語でもcustom emojiって言われるくらいですし、特にイラストやフォントアートを嗜む創作者の方々には魅力的な機能なのではないでしょうか(大きな主語
Mastodon,kmyblue,Misskeyのいずれも、カスタム絵文字を登録して投稿などに使用することが可能です。また、kmyblueやMisskeyには絵文字リアクション機能があり、そこでもカスタム絵文字を使用することができます。
カスタム絵文字を利用・登録することに対する注意点
ご自身で描かれた手書き文字や版権に全く掠ってさえもいないオリジナルイラストを登録するのであれば大丈夫ですが、そうでない場合は使いたいフォントや画像のライセンスをしっかり確認してください。これを怠った場合、後から無断利用・無断転載したとしてトラブルになることがあります。
Misskeyやkmyblueでは各々のカスタム絵文字にライセンス情報を登録できますので、活用すると無用のトラブルを予防できるかもしれません。
リモート(他鯖)で利用されているカスタム絵文字をもらってくることもできますが、他鯖がきちんとライセンス通りにカスタム絵文字を登録・利用しているとは限りません。決して安易に輸入せず、元のライセンスを確認する方が安全です。
カスタム絵文字の分類について
カテゴリーを設定することで、絵文字ピッカーの中でカテゴリー毎にまとめることができます。
また、kmyblueではエイリアスを、Misskeyではタグを設定することで、絵文字の検索に役立てることも可能です。
Mastodon,kmyblueでのカスタム絵文字登録
カスタム絵文字の登録に必要なもの
カスタム絵文字を編集する権限
管理権限を持っていればデフォルトでついてきます。
絵文字編集の権限を付与したロールを作り、それを他のアカウントに付与することで、他のアカウントでも絵文字の登録・編集が可能になります。
カスタム絵文字本体
512KBまでのPNGまたはGIF画像を利用できます(GIFアニメも可です)
Mastodonで表示するには正方形の方が見やすいです。
ショートコード案
2文字以上の半角英数字とアンダーバーのみ利用できます。
Misskeyと違い、一度登録すると編集できないので注意が必要です。
一部の絵文字のみ大きく表示するカスタムで遊びたい方は、共通の接頭辞をつけておくと便利です。
カスタム絵文字登録の手順
1.ユーザー設定→管理→カスタム絵文字を見つけます。
2.カスタム絵文字の右上に、アップロードのボタンを探します。
3.必要項目を埋めてアップロードします。
カテゴリーなどの設定方法
再度『カスタム絵文字』をクリックすると絵文字一覧(他鯖含む)が出てくるので、『ローカル』を押して自鯖だけの絵文字一覧にした後は、カテゴリーの設定もできます。
1つ1つの絵文字をクリックすることで個々の設定も可能ですが、カテゴリーに関してはまとめて設定することもできます。
1.カテゴリーを設定したい絵文字を横のチェックボックスで選択します。
2.カテゴリーを作成、にてカテゴリー名を決めます(日本語も可)
3.変更を保存ボタンで確定します。
一度設定したカテゴリーは、次からは『カテゴリーを割り当て』から選べるようになります。カテゴリーの振り分けは後から編集するのも可能ですが、1絵文字につき1カテゴリーしか登録できません。
カテゴリー内に絵文字がない場合は、『カテゴリーを割り当て』内にカテゴリーが残りますが、実際の絵文字選択場面ではカテゴリー名は非表示となります。
リモート(他鯖)のカスタム絵文字を輸入する方法
リモートの絵文字一覧の右上に『コピー』という項目があります。
VPSのコマンドを利用して一気にカスタム絵文字を登録する方法
.tar.gz 形式のファイルが必要です。
.tar.gz とは、 .zip のように、圧縮されたファイルを表す形式です。ターミナルなどのソフトでは、 tar -czf 圧縮したい名前 圧縮したいフォルダ のコマンドで作成できます。
圧縮されたファイルに含まれる1つ1つの画像は公式ドキュメント上、50KB以内のPNGまたはGIF画像である必要があります。
(GIFアニメも可ですが、画像のサイズについて、前述のブラウザの管理画面からアップロードできるファイルの大きさよりもかなり制限されているようですのでご注意ください)
画像のファイル名には、2文字以上の半角英数字とアンダーバーしか利用できません。
1.準備したファイルをVPSに渡します。
バックアップの項目でも書きましたが、筆者はSFTP接続を利用しています。Terminus、Tera Term、Putty、RLoginなどなど、SSH接続できるアプリにはファイル転送機能もついていることが多いようです。
2.ファイルの所有権をmastodon(Mastodonやkmyblueを動かしているVPS上のmastodon)に渡します。
chown mastodon (転送したファイルのパス) にて可能です。パスとはファイルの置き場所を指します。
3.VPS上でMastodonのコマンドの叩ける場所まで移動し、絵文字登録の為のコマンドを打ちます。
sudo su - mastodon
cd live
RAILS_ENV=production bundle exec bin/tootctl emoji import (転送したファイルのパス)
一括でカテゴリーの設定や接頭文字や接尾文字を付け足したい場合は、最後の行のコマンドに --category (カテゴリー名) や --prefix (接頭文字) や --suffix (接尾文字) といったオプション項目を加えます。
Misskeyでのカスタム絵文字登録
カスタム絵文字の登録に必要なもの
カスタム絵文字を編集する権限
管理権限を持っていればデフォルトでついてきます。
絵文字編集の権限を付与したロールを作り、それを他のアカウントに付与することで、他のアカウントでも絵文字の登録・編集が可能になります。
カスタム絵文字本体
正確な条件ははっきりしていません。
Mastodonやkmyblueにも見て欲しいなら、あまりファイルサイズは大きくない方が良いでしょう。
ショートコード案
これもMastodonに合わせて、2文字以上の半角英数字とアンダーバーのみ利用するのが無難です。
カスタム絵文字登録の手順
コントロールパネルの管理からカスタム絵文字のページを開くと、右上の『+』マークから個々の絵文字を登録できます。
また、その右側の[・・・](三点リーダー)にてインポートを選ぶことで、ドライブなどから一括で登録できていたこともありましたが、動作が不安定な時があります。
登録したカスタム絵文字の設定を一括で編集したい場合
Select modeをオンにすることで、選択したカスタム絵文字のカテゴリー、タグ、ライセンスなどを一括で編集できますし、一括で削除することも可能です。
リモート(他鯖)のカスタム絵文字を輸入する方法
コントロールパネルの管理、カスタム絵文字のページに他鯖からの絵文字も一覧になっている場所があり、そこからインポートできます。
また、最近では、他鯖の絵文字をライセンスごと、一気にインポートできるツールも開発されつつあるようです。