『癒蔓の子』第2話:構成案「残酷な慈悲」

【導入:身体の違和感と水】(1〜10ページ)

  • 絶望の継続: 智樹が自分の腕に深く根を張った蔦を引き剥がそうとするが、激痛に叫び声を上げて断念する。

  • 喉の渇きとユキの感覚: 異常な渇きに突き動かされ、水場を探す智樹。ユキの感覚が流れ込み、水の匂いや方向が本能的にわかるようになっている。

  • 水中での静寂: 水に顔を突っ込んでがぶ飲みするシーン。ユキから酸素が供給されているため、息を止めている苦しさがなく、水中で蔦がゆらゆらと揺れる幻想的で不気味な1ページ。

【中盤:すれ違う「癒やし」】(11〜25ページ)

  • 拙い狩り: 空腹に耐えかね、智樹は小動物を狩ろうとするが、蔦の重さで重心が狂い、浅い擦り傷を負わせるに留まる。

  • ユキの本能発動: 小動物の傷にユキが反応する。「傷ついている、助けなきゃ」という純粋な治癒本能が白い光と共に溢れる。

  • 悲劇の絞殺: ユキの蔦が素早く伸びて小動物を包み込む。しかし、怯えた獲物が激しく抵抗したため、力加減を知らないユキはさらに強く「守ろう(固定しよう)」として、そのままパキッ……と首を絞め殺してしまう。

  • 智樹の恐怖: 目の前で起きた「屍蔓の狩り(に見える行動)」に、智樹は顔を引き攣らせる。「次は俺の番か?」という強烈な死の恐怖。

【終盤:生存と気づき】(26〜40ページ)

  • 葛藤の食事: 恐怖しながらも、生き延びるためにその肉を食べる智樹。食べるとユキに栄養が行き渡り、智樹自身の傷もさらに塞がっていくという皮肉な循環。

  • 排泄の不在: 三日経っても尿意も便意もないことに気づき、自分の体が内側から吸い尽くされている現実に震える。

  • 日光浴: 4日目。パニックの果てに思考を放棄した智樹が、日の当たる岩場でぼんやりとする。

  • 感覚の共有: ユキが受ける日光の「気持ちいい」という生理的な充足感が、智樹の心にもじわじわと流れ込む。

【ラストシーン】(41〜45ページ)

  • 受容の第一歩: 自分の体を覆う蔦が少しだけ「温かい」と感じ、智樹はふと手を止める。

  • 言葉の芽生え: 「……お前、殺す気はないのか?」という問いかけ。返事はないが、光合成で輝くユキの葉が美しく描かれる。

  • 引き: 智樹の表情に少しだけ諦めと受容が混ざり、物語が「共生」へと舵を切る瞬間で終了。


漫画的な演出ポイント

  • 「白い光」の皮肉: ユキが小動物を締め殺す瞬間に、治癒の象徴である「白い光」を背景に散らすことで、ユキの善意と結果の残酷さを視覚的に対比させます。

  • 視線のレイヤー: 智樹には「獲物を狩る化物」に見え、読者には「加減を知らない幼い意志」に見えるよう、蔦の動きに少しだけ「迷い」や「一生懸命さ」を感じさせる作画がポイントになりそうです。


「助けようとして殺してしまう」という初期のユキの不器用さは、第3話での 「智樹がユキを撫でる習慣」 によって、ようやくユキが「優しい触れ方」を学ぶ伏線として非常に効いてきますね。

次は、第3話「10日目の名付けと、ユキの初めての感情(うれしい)」 をネーム構成にしてみましょうか? Would you like me to … ?

癒蔓の子・漫画第三話ネタ練り