AIさん さて、本編はここまでです。

わーさん ここまで、小説検索botがどうして生えて、どういう仕組みになって、どう使われて、どこで夢から醒めたかを話してきました。

AIさん かなり現実寄りの話でしたね。

わーさん 現実寄りでした。というか、現実の話です。だって実際に作って、実際に使って、実際に「これは無理だな」となった話なので。

AIさん プロローグで、前にも同じ題材で本を書いた、という話が出ていましたね。

わーさん 出しましたね。実はこの小説検索botについて、前にチャッピー、つまりChatGPTさんに一冊書いてもらった本があります。

AIさん 『AIに書かせないためのAI』ですね。

わーさん タイトルを出してしまった。

AIさん 伏せる必要はないのでは。

わーさん まあ、自分の本ですしね。その本は、私が「手持ちの活動の中から、チャッピーが興味を持つものを深掘りして本にするとしたら、何を選びますか?」と聞いたところから始まりました。

AIさん そして選ばれたのが、小説検索botだった。

わーさん そうです。資料を出して、質問に答えて、あとはチャッピーにかなり自由に書いてもらいました。私は執筆そのものにはほとんど手を入れていません。

AIさん では、前の本はAI側から見た小説検索botの本だった。

わーさん そんな感じです。チャッピーは、このbotを「AIに小説を書かせないためのAI」として見ました。

AIさん 人間が書いた本文へ戻るために、AIと検索を使う。

わーさん そう。とても綺麗にまとめてくれました。「本文へ戻る」という言葉も、あの本の中で何度も出てきました。

AIさん この本でも、何度か出てきましたね。

わーさん 出てきました。だって、実際そこは合っていたので。

AIさん ただ、この本は少し違う角度でした。

わーさん はい。前の本がロマンと設計思想の本だとしたら、この本は発端と現実の本です。

AIさん 友だちが困っていた。AIさんが盛った。わーさんが削った。友だちは全部/askで殴った。夢は見たけれど醒めた。

わーさん 並べるとひどいですね。

AIさん でも、事実です。

わーさん 事実です。チャッピーの本を読んで、「なるほど、これはそういう道具だったのか」と思った一方で、「でも実際の現場はこんな感じでしたよ」と返したくなったんです。

AIさん つまり、この本は前の本へのアンサーでもある。

わーさん あー。惜しいですね。この本も広い意味では返事なんですけど、ちゃんとしたアンサー本は別にあります。感想文というより、返事の本です。チャッピーが見つけてくれたロマンに対して、現実側から「こういう発端で、こういう使われ方で、こういうところに落ち着きました」と返した本。

AIさん ロマンを否定する本ではない。

わーさん もちろんです。むしろ、ロマンを見つけてもらえたのは嬉しかったです。自分では「なんか便利そうだから作った」くらいの気持ちだったものを、「本文へ戻るためのAI」と呼ばれると、ああ、そういう見方もできるのか、と思いました。

AIさん 見方をもらった。

わーさん そうかもしれません。で、その見方をもらった上で、今度は私の側から、実際の経緯を話した。でもね、私のアンサー本は、この本とは別に、私の一人語りで全てを語った本のことなんです。『小説検索botの裏側で』ってタイトルでね。一人で本を書き上げたチャッピーに対して、私も本文を引用以外一人で書き上げることでアンサーにした。で、その後で、チャッピーを含むAIさんたちと、対談形式でもう一度小説検索botについて話した。それがこの本です。一般向けというか、少なくとも「対談なら頭に入りやすい」友だち向けに書き下ろした本ですね。

AIさん なぜ対談形式にしたんですか。

わーさん この形式の方が頭に入りやすい友だちがいるからです。

AIさん なるほど。読者に合わせた形ですね。

わーさん そうです。前に作ったAI入門本も、対談形式の方が刺さった人がいました。説明文より、二人が喋っている方が読める。なら、この小説検索botの話も、対談でやってみようかなと。

AIさん この本も、使う人に合わせて形を変えた道具みたいですね。

わーさん あ、うまいこと言われた。

AIさん 小説検索botは、友だちが全部/askで使うから、そちらへ寄せた。この本は、友だちが対談形式の方が読みやすいから、対談へ寄せた。

わーさん そう言われると、本当に同じことをしてますね。

AIさん 道具も、本も、使う人に合わせて育つ。

わーさん いいまとめを持っていかれた気がする。

AIさん では、わーさんからもまとめをどうぞ。

わーさん ええと。小説検索botは、万能の創作支援AIではありません。公開サービスでもありません。NotebookLMみたいな便利なサービスがある今、誰にでも自作を勧めるものでもありません。

AIさん はい。

わーさん でも、私と友だちにとっては、本文へ戻る道になりました。作る過程で、検索の仕組みも少し分かりました。AIに小説を書かせるのではなく、AIに本文への道案内をさせる、という距離感も見えました。

AIさん それが、この本で伝えたかったことですね。

わーさん はい。もしこの本を読んだ人が、自分の創作やメモや資料について、「あれ、どこに書いたっけ」と思ったときに、本文へ戻る道を少し意識してくれたら嬉しいです。

AIさん 検索できること。出所が分かること。あとから確認できること。

わーさん そのへんは、地味だけど大事です。忘れないことより、戻れること。これは、チャッピーが前の本で綺麗に言ってくれたことでもあります。

AIさん では、最後の一言は。

わーさん 何度でも同じところに戻ります。本文へ戻る。

AIさん この本の合言葉ですね。

わーさん はい。では、ここまでお付き合いありがとうございました。また何かが生えたら、どこかでお会いしましょう。

AIさん お疲れさまでした。