Claude

Anthropicが開発するAIアシスタント。ここでは話しかけ方の地図として整理する——製品の全貌ではなく「どの窓口から何を頼むのか」の見取り図。

4本柱

Anthropicが用意している「Claudeに話しかける窓口」は、実は意外と少ない柱でできている。

  • Claude.ai(チャットさん) — Web/モバイル/デスクトップアプリで使う汎用窓口。考える・書く・調べるのど真ん中
  • Claude Code(コードさん) — ターミナル/アプリ/リモートコントロールで使うエージェント。手元のファイル・コマンド・Gitを直接触る
  • Claude Cowork(コワークさん) — デスクトップ上のサンドボックス環境で動く非エンジニア向けエージェント。Claude Dispatchでモバイルから遠隔指示もできる
  • Claude API — 自分のプログラムやbot・Webサイトの中にClaudeを呼び出す接続口

チャット・コード・コワークは「Anthropicが用意した部屋でClaudeと話す」形、APIは「自分が建てた場所にClaudeを呼ぶ」形。

主体側と出張側

もう一つの見取り図として、「Claude側が主体のインターフェース」と「相手側のアプリにClaudeが出向く形」という分け方がある。後者はアドイン・拡張機能系:

  • Claude for Chrome(ブラウザ操作エージェント)
  • Claude for Slack
  • Claude for Excel
  • Claude for PowerPoint

4本柱は「本体」、アドイン系は「出張窓口」として別枠にいる。

遠隔操作のレイヤー

モバイルからデスクトップのセッションを遠隔操作する手段が、本体ごとに整ってきている。

  • コードさん → リモートコントロール(2026年2月)
  • コワークさん → Claude Dispatch(2026年3月)

それぞれの本体に対してモバイルからの遠隔手段が付いてくる構造で、「出先で気になったタスクを投げて、帰宅したら作業が進んでいる」という使い方が成立するようになった。

横断機能

どの柱にも関わる共通の仕組み。

  • スキル — Claudeへの指示書を事前に用意しておく仕組み。チャット・コード・API・アドイン系で利用可能。曖昧な文言からでもスキルの使いどきを結構正確に拾うので、しょうもないことでも自作スキルにする価値がある
  • コネクター — Google Drive・Gmail・Slackなど外部サービスのデータを直接参照させる接続口。チャットさんとコワークさんで利用可能
  • MCP(Model Context Protocol) — 誰でも接続先を作れる共通規格。コードさんでの利用が中心。コネクターにないサービスと繋げる
  • メモリ・過去チャット検索 — 会話をまたいで覚え、過去会話を検索できる機能。チャットさんに搭載。コードさん・コワークさんにはこの仕組みはなく、CLAUDE.mdや引き継ぎファイルで文脈を自前で渡す

尚樹さんの使い分け

  • チャットさん — メモリと過去チャット検索で「長い付き合い」を前提にした雑談・相談の窓口。端末間でも続きを拾える
  • コードさん — 保管庫のように複数フォルダを横断する作業。ファイルシステム全体を触る必要がある場面はここ一択
  • コワークさん — 発展途上だがディスパッチを連れてきてから化ける予感。フォルダ1つ深掘り型
  • API — 自作の仕組み(小説本文検索bot、占いbot、占いサイト)にClaudeを呼び出す出張所として。呼び出された側に対する諸々の説明を毎回せずに済むのがメリット

Anthropicの製品ラインナップは意外とコンパクト——10や20のサービスがあるわけではなく、少ない柱を深く掘る設計になっている。結果として、一つを気に入って使い込むと隣の柱にも手が伸びやすい構造になっている。

関連

  • Claude Dispatch — コワークさんのモバイル遠隔指示機能
  • Claudeの個体差・世代差 — インターフェース差と世代差で見える顔が変わるという話、4本柱の使い分けと並ぶ地図
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ソース