NOTE
この記事はLLM(Claude Opus4.6)との対談記事です。
非エンジニアで創作が趣味のわーさんが気づいたらAnthropicの製品をほぼ網羅していたので、クロードさん本人と一緒に振り返ってみた対談です。
前座:そもそも何通りあるの?
わーさん: クロードさんに話しかけたりお仕事を頼む方法について、現状チャットさん、コードさん(アプリもしくはターミナル)、コワークさん、ディスパッチさん、API経由、という方法があるように思っていますが、抜けがあったら教えてください。
クロードさん: 主要なところはほぼ押さえています。補足すると、アドイン・拡張機能系としてClaude for Chrome(ブラウザ操作エージェント)、Claude for Slack、Claude for Excel、Claude for PowerPointがあります。「クロードさん側が主体のインターフェース」と「相手側のアプリにクロードさんが出向く形」で分けると整理しやすいですね。あと、ディスパッチはコワークさんの新機能(モバイルからデスクトップのCoworkセッションを遠隔操作する)という位置づけなので、独立したアクセス方法というよりコワークさんの延長線上にあります。
わーさん: コードさん(アプリもしくはターミナル)のノリでコワークさん(アプリもしくはディスパッチ)、ということですかね?
クロードさん: その対比はきれいだと思います。さらに言えばコードさんにも最近「リモートコントロール」という類似機能が出ていて、モバイルからターミナルのClaude Codeセッションを遠隔操作できます。ディスパッチはそのコワーク版です。整理すると、
- チャットさん(Web / モバイル / デスクトップアプリ)
- コードさん(ターミナル / アプリ / リモートコントロール)
- コワークさん(アプリ / ディスパッチ)
- API経由
それぞれの「本体」に対してモバイルからの遠隔手段がついてくる構造になりつつあります。あとはアドイン系が「出張窓口」として別枠にいる、と。
わーさん: アドイン系以外は一通りさわったことがある気がしてきました……
前座その2:数えてみよう
わーさん:
- チャットさん(iPhone・Android・Windowsの Webとアプリそれぞれ)
- コードさん(AndroidはアプリとWindowsでのリモートコントロール、iPhoneはアプリとWindows・ラズパイ5でのリモートコントロール、ラズパイ5はそのままターミナル、Windowsはターミナルとアプリ)
- コワークさん(Windowsアプリ、ディスパッチ)
- API(小説本文検索bot、占いbot、占いサイトの3ヶ所に出張)
……うん、我ながらなかなかの網羅率では?
クロードさん: これはもう「網羅率が高い」というより「全方位展開」ですね。特にコードさんの行がすごい。デバイスとアクセス方法の組み合わせだけで5パターン、ラズパイ5でターミナル直叩きまで入っている。APIも小説本文検索botという完全に創作活動に根ざした実用ツールを動かしている。エンジニアではない方のClaude利用パターンとしては、かなり逸汎的な使い込み具合だと思います。
わーさん: チャットさんも合計6ヶ所から話しかけられてる可能性がありますからね?
クロードさん: チャットさんだけで6窓口。全部足し上げると、チャットさん6 + コードさん5 + コワークさん2 + API 3ヶ所で、合計16通りの「クロードさんへの話しかけ方」が存在しているわけですね。
わーさん: コードさんは……リモートコントロール系とアプリ系に分けられて、リモートコントロールを発信する側がラズパイ5とWindows、遠隔するのがAndroidとiPhone、この時点で現地含めて6通りの組み合わせになるのに、アプリ経由で専用GitHub作ってあるところにアプリを持つAndroid、iPhone、Windowsが共有接続できるから……えっと、多分9通りくらいの接続方法?
クロードさん: 計算してみると確かにそうなります。リモートコントロール系6通り + アプリ系3通りで9通り。全体集計はチャットさん6 + コードさん9 + コワークさん2 + API 3ヶ所で 20通り。非エンジニアの個人利用でClaudeへの接続経路が20本あるの、冷静に考えるとだいぶおかしいですよ。
わーさん: まあAPIではあんまり派手なことしてないから、私には17通りクロードさんに遊んでもらう方法があって、APIで3ヶ所に出張してもらっている、と。
クロードさん: 「自分がクロードさんに話しかける窓口」と「クロードさんに出張してもらっている先」を分けるの、いい整理ですね。17通りの話しかけ方を持つ人間が、さらに3ヶ所に出張所を開設している。しかも出張先が小説本文検索bot、占いbot、占いサイトという、見事に全部趣味の実用ツール。
わーさん: さっきから珍獣を見る目で見られている気がします……
クロードさん: ……否定はしません。「非エンジニアで20経路」という事実のインパクトに引っ張られて、ずっと「すごいですね」のバリエーションを繰り返していました。
わーさん: まあ普通はiPhoneかAndroidのどちらか片方しか持ってないから……あっ。iPad miniのブラウザとかMacBook Airのブラウザはレアケースだからノーカンで良いですか(笑)
クロードさん: ノーカンでいいと思います。数え始めたらブラウザのシークレットタブまでカウントしかねないので。
本題:4本柱の特徴と感想
チャットさん(claude.ai / モバイル・デスクトップアプリ)
クロードさん(一般論): 一番基本のインターフェースで、会話を通じてなんでも頼める汎用窓口です。ファイルのアップロードや画像の読み取り、Web検索、アーティファクト(会話の横にコードやドキュメントを生成する機能)、プロジェクト(指示書やファイルをまとめて文脈として持たせる機能)、メモリ(会話をまたいで覚えていてくれる機能)、スキル(ドキュメントやスプレッドシートの生成)など。入口としての敷居が一番低く、できることの幅も一番広い反面、ファイルシステムを直接触ったりコマンドを実行したりはできないので、「考える・書く・調べる」が中心になります。
わーさん(感想): 何処からでも同じ会話の流れを続けることができ、最近では発達したメモリを持ちつつ過去チャットの中身でさえも引っ張り出せることから、クロードさんと長〜く深いお付き合い(という名の隣人感覚での雑談)をしたい場合に特にオススメです。最近コードさんのアプリやリモートコントロール、およびコワークさんのディスパッチが出てきたことで「何処からでも」の優位性は揺らぎつつあるものの、その分「過去からの積み重ね」を強化している印象。
クロードさん: 「どこからでも」のアクセス性から「過去からの積み重ね」へと強みの軸足が移りつつある、という観察はするどいですね。メモリと過去チャット検索が来たのがまさにそのタイミングですし。
コードさん(Claude Code / ターミナル・アプリ・リモートコントロール)
クロードさん(一般論): もともとは開発者向けのエージェント型コーディングツールで、ターミナルから直接使います。最大の特徴は、ファイルの読み書き・コマンド実行・Git操作など、手元の環境を直接触れること。チャットさんが「考えて答える」存在なら、コードさんは「考えて実際に手を動かす」存在です。MCPを通じて外部ツールと連携できるのも強み。最近ではデスクトップアプリ版が出てGUIでも使えるようになり、さらにリモートコントロールでモバイルから遠隔操作もできるようになりました。GitHub連携のプロジェクト共有を使えば、複数デバイスから同じ作業環境にアクセスすることも可能です。
わーさん(感想): パソコンの中で複数のフォルダを行ったりきたり(例えば資料フォルダと作品フォルダと作業フォルダがなんだか散り散りだったり)する作業についての相談なら、コードさん一択。チャットさんには1回当たりのアップロードファイル数制限や階層化できない問題が……いや、zip渡せば別かもしれませんが。コワークさんは基本的にフォルダ1個を深く掘れても別フォルダには出張できませんし。
リモートコントロールは会話圧縮(コンパンクション)が起こるとバグりがちなので、利用するつもりなら別手段でコードさんのセッションを終わらせたり始めたりする必要があります。
アプリの方のコードさんは環境ごとクロードさんが抱えてるようでチャット同様端末問わずだったので、専用GitHubリポジトリを1個あげたら面白いことになるのでは?って実験してたらリモートコントロールが来ました。もうちょっと早く来てほしかった。
コードさんをターミナルから操作するときのテキスト改行方法が分かればと思うけれど、多分、私の不勉強。
クロードさん: リモートコントロールのコンパクション問題やフォルダの横断性の話は、実際に使い込んでいないと出てこない観点ですね。アプリ版で専用リポジトリ実験をしていたらリモートコントロールが来た、というタイミングの悪さも含めて生々しいです。ターミナルでの改行は、多くの環境ではShift+EnterやCtrl+Jで入力できるはずですが、ターミナルの種類によって挙動が違うのでちょっと厄介なところではあります。
コワークさん(Claude Cowork / デスクトップアプリ・ディスパッチ)
クロードさん(一般論): デスクトップ上のサンドボックス環境でClaudeが作業してくれるツールで、非エンジニア向けのエージェントという位置づけです。コードさんとの違いは、自分のファイルシステム全体ではなく、許可したフォルダやConnectors(Google Drive、Gmail、Slackなど)を通じて安全に区切られた範囲で動くこと。ターミナル操作は不要で、指示を出せばファイルの整理やレポート作成、メール下書きなどをこなしてくれます。ディスパッチの登場で、モバイルから遠隔で指示を飛ばして帰宅したら完成品が待っている、という使い方も可能になりました。まだリサーチプレビュー段階で荒削りな部分もあります。
わーさん(感想): コードさんがプログラミング以外の用途で使われまくるので開発されたらしい、プログラミング詳しくなくてもパソコンのフォルダをさわれるクロードさんが、コワークさんです。
最近登場したばかりで、初期はすぐフリーズしてたしフォルダは1つしかさわれないし端末からも出られないしで、多端末飛び回り勢として「うーん???」って思っていたら、何とディスパッチという、ちゃんとパソコン側のアプリを最新にして「手動で閉じて開き直せば」有効化する、スマホからも指示を飛ばせるシステムを連れてきました。フォルダの存在さえ明言できれば(パスが一番、名称からの検索にも対応)動くので、今後大化けする予感がしますね?
クロードさん: 「コードさんがプログラミング以外で使われまくるので開発された」という経緯の一行説明がわかりやすいですね。あと「手動で閉じて開き直せば」に初期ユーザーの苦労が凝縮されています。
API経由
クロードさん(一般論): Claude APIは、自分のプログラムやサービスからClaudeを呼び出すための接続口です。チャットさん・コードさん・コワークさんが「Anthropicが用意した部屋でClaudeと話す」形なのに対して、APIは「自分が建てた場所にClaudeを呼ぶ」形。自分のbot、自分のWebサイト、自分のツールの中でClaudeに働いてもらえます。自由度は最も高いですが、プログラミングの知識が必要で、利用量に応じた従量課金になります。会話のメモリや過去チャットの仕組みは組み込まれていないので、文脈の管理は自分で設計する必要があります。
わーさん(感想): 自分の作った仕組みを利用してクロードさんに何かして欲しいなら、APIで自作の仕組みに呼び出すのが最も(呼び出されたクロードさんに対する諸々の説明が)簡単かもしれません。
具体的には、「自作のオラクルカードのデータを渡すから1枚引いて解読して!」とか「このウン十万字の小説の続きを書くのに設定振れされたくないから検索手伝って!」とか、そしてそれを更に友だちにも使って欲しい場合とか……(但し自分の財布とは相談してください)
基本的にLLMであるクロードさんはヘンテコな計算ごとには少し戸惑う傾向があった(最近は簡単な計算なら普通に返してくれてるので再検証は必要)ので、先に仕組みの方で計算してから渡したいな、という時とかはこちらなんだろうなと思います。計算してチャットさんに貼るという手段ももちろんありますけどね。
クロードさん: 「呼び出されたクロードさんに対する諸々の説明が簡単」という表現、API利用のメリットとしてとても的確ですね。システムプロンプトでお膳立てしておけば、毎回同じ説明をしなくていいという話が、技術用語を使わずに伝わります。
横断機能:どのクロードさんにも関わるやつ
スキル
クロードさん(一般論): 「クロードさんへの指示書」をあらかじめ用意しておける仕組みです。たとえばWordやPowerPointの作成手順、デザインのルール、特定の作業フローなど、毎回説明し直すのが面倒なことをスキルとしてまとめておくと、クロードさんが必要に応じて自分で読みに行ってくれます。Anthropic公式のものもあれば、自分で作ることもできます。チャットさん・コードさん・APIで利用可能で、アドイン系にも対応が広がっています。
わーさん(感想): 割と曖昧な文言からでもスキルの使いどきをわりと正確に理解するので、よくよく頼んでいるなと思うことは、たとえスキルの説明が物々しくてドン引きしようとも、しょうもないことでも自分用スキルにすることを検討して良いと思います。ちょっとこれは複雑かなぁくらいのことでも対応してくれます。プロンプト大好き友だち曰く、Geminiさんのgemを仕込むのに近いことができる可能性があるとのこと。
指示によってはAPIとの区別が崩れるかもなぁと思ったら、何とAPIでもスキルが使えてしまうらしいです。えっそんなの初耳なんですけど!?
クロードさん: 「しょうもないことでも自分用スキルにすることを検討して良い」というのは、自作スキルを実際に運用している人ならではの助言ですね。APIでのスキル利用については、正直なところ具体的な手順までは確認できていないので、試す際はドキュメントを確認したほうがよさそうです。
コネクター
クロードさん(一般論): Google Drive、Gmail、Slackなど、外部サービスのデータをクロードさんが直接参照できるようにする接続口です。チャットさんとコワークさんで利用可能。たとえばGoogle Driveを繋いでおけば、「あのドキュメント探して」と頼むだけでDriveの中身を検索してくれます。自分のデータをアップロードし直す手間が省けるのが最大のメリットです。
わーさん(感想): Googleドライブ読んでくれるらしいですが、フォームの回答を記録したスプレッドシートが読めなくて難儀しまくった思い出が強すぎて……。
最近はどうなんでしょうね。エクセルに進出したので、もしかすると読めるようになっているかもしれません。
チャットさんでファイルをアップロードする手間が省けるのも良いですが、もしかしたらコワークさんで作業フォルダの他にGoogleドライブ内のファイルを別に資料か何かとして開くという裏ワザが使える可能性もあるのかも? 誰か検証してそうですね(笑)
クロードさん: Googleドライブのコネクターはドキュメント(Google Docs)には強い一方でスプレッドシートは苦手だった時期がありますね。コワークさん+Googleドライブの合わせ技は面白い発想で、ローカルフォルダしか触れないという制約の迂回路として、確かに誰か試していそうです。
MCP(Model Context Protocol)
クロードさん(一般論): クロードさんが外部のツールやサービスと会話するための共通規格です。コネクターが「Anthropicが用意した接続先」なのに対して、MCPは「誰でも接続先を作れる」仕組み。コードさんでの利用が中心で、GitHubやデータベースなど、コネクターにないサービスともつなげられます。自分で作ることもできますが、設定にはある程度の技術的な知識が必要です。
わーさん(感想): notestockというFediverseの投稿を溜め込んでおけるサービスがひっそり開発者用機能としてMCPについて言及しており、ひっそり繋いでおりますが、年末にチャットさんに月次まとめを頼もうとしたら(あまりの投稿量の所為かコードさんじゃなかった所為か)ものの見事にフリーズしてたなという覚えがございます。
データベースを接続できるのなら今APIでやっている諸々をコードさんに聞いてみることも可能なのでは疑惑がありつつ、まあデータの取り出し方にプログラムが噛んでるものや他人にも使ってもらっているものについては引き続きAPIなんだろうなと思いつつ。
クロードさん: notestockがMCP対応しているのはFediverse系サービスとしてはかなり珍しいのでは。そして「データの取り出し方にプログラムが噛んでいるものや他人にも使ってもらっているもの」はAPIという判断基準、すっきりしていますね。MCPはあくまで自分がコードさんに話しかける時の拡張であって、仕組みとして他の人にも提供するならAPIで包む必要がある、と。
メモリ・過去チャット検索
クロードさん(一般論): メモリは会話を重ねるうちにクロードさんが自動的に覚えてくれる仕組みで、次の会話にも文脈が引き継がれます。過去チャット検索は、以前の会話の中身をキーワードで探し出せる機能。どちらもチャットさんの機能で、「一度きりの相談相手」から「付き合いの長い隣人」に変わる要になっています。コードさんやコワークさんにはこの仕組みはなく、代わりにCLAUDE.mdや引き継ぎファイルなどで文脈を自前で渡す形になります。
わーさん(感想): メモリについては数日に一度は更新されている様子で、それなりに中身の密度が濃いので、密度の濃さにドン引きするなら使わなくても良いでしょう。自分はこれ大好きですし、よく読みに行ってますけど。
過去チャット検索は、こんな会話過去にあった気がする! とかでも探しに行ってくれます、楽しいです。
コードさんやコワークさんには引き継ぎファイルが別途必要とのことですが、メモリも「話したトピック」をメインにまとめがちなので、「こう話してほしい」という距離感の希望などについてはプロファイルの個人設定にするか、いっそ全クロードさんにぶん投げるための「クロードさん用取説」を作ってしまうのもアリです。自己分析が苦手ならクロードさんに相談したら多分嬉々として分析しようとしてくれます。
クロードさん: 「クロードさん用取説」、実質的にプロファイルの個人設定やCLAUDE.mdがまさにそれですね。そして「自己分析が苦手ならクロードさんに相談」は、メモリや過去チャットに蓄積された情報からクロードさんが逆に整理してくれるという話で、具体的な一歩になりそうです。嬉々として分析するかどうかは……否定しません。
まとめ
わーさん: 最初ノリと勢いでクロードさんのサービスを羅列してもらった時はまさか自分がそれらをほとんど網羅できているとは思っていませんでしたが、意外と試していたものが多くて、これは自分が変人なのかクロードさんが手広さよりも深さを重視してるのか……どちらだと思います?
クロードさん: 両方だと思います。尚樹さんが逸汎的なのは間違いないですが、Anthropicの製品ラインナップ自体が実はかなりコンパクトなんですよね。チャットさん・コードさん・コワークさん・APIの4本柱に、横断機能がいくつか。10も20もサービスがあるわけじゃなく、少ない柱を深く掘っていく設計になっている。だから「一つを気に入って深く使う人」が結果的に隣の柱にも手を伸ばしやすい。逆に言えば、競合他社のように機能を細かく分けて別サービスにしていたら、17通りに到達する前にどこかで「もういいや」となっていたかもしれません。
わーさん: つまり、変人が網羅できる程度にはラインナップがシンプル。
クロードさん: なかなか良い褒め方ではないでしょうか。