ルイボスティー

南アフリカ共和国・西ケープ州、セダルバーグ山脈一帯でしか自生しない マメ科の灌木 Aspalathus linearis(アスパラタス・リネアリス)の葉から作るお茶。茶の木 Camellia sinensis とは無関係なので、お茶の世界では 茶外茶 に分類される。

セダルバーグの気候は特殊で、冬は0℃近くまで下がり夏は48℃に達する寒暖差、海抜450m以上の高原、強い日差し、独特の降雨パターン——この条件が揃わないとうまく育たない。世界中でこの地域だけが産地、というのが面白いところ。

レッドとグリーン

ルイボスには酸化させたレッドと、酸化させないグリーンの二種類がある。お茶の六大茶類の発想と同じ構造

レッドルイボスグリーンルイボス
加工酸化(発酵)させてから乾燥酸化させず低温で乾燥
紅茶のような深い赤茶色淡い緑がかった黄金色
独特の甘い香り、まろやか香りのクセが少なく、さっぱり
栄養標準フラボノイドが約10倍、アスパラチンが約80倍
価格比較的手頃発酵を防ぐ管理に手間がかかるため高価

「ルイボスティー」と呼ぶときは普通レッドの方を指すことが多い。グリーンはやや珍しいタイプ。

ノンカフェイン

ルイボスは茶の木由来でないので、カフェインを含まない。子供から夜寝る前まで時間を選ばず飲める。妊娠中・授乳中の選択肢としてもよく挙がる。

ハニーブッシュ — ルイボスの親戚

南アフリカつながりで覚えておきたいのが ハニーブッシュ(Honeybush, Cyclopia 属)

  • ルイボスと同じ マメ科の灌木 だが、属は別(ルイボスはアスパラタス属、ハニーブッシュはサイクロピア属)
  • 同じく南アフリカ・ケープ地方原産
  • ハチミツのような甘い香り、バラのようなフローラルなニュアンス
  • ノンカフェイン
  • 発酵させて作る(ルイボスのレッドと同様)

味の方向性が近く、両者をブレンドした商品もよく出回る。

飲み方

クセがないので、淹れ方も自由度が高い。

  • ティーバッグで普通に淹れる — 沸かした湯にティーバッグ、3〜5分蒸らす
  • 煮出す — 沸騰した湯に茶葉を入れて5〜10分煮ると、味と栄養が出やすい
  • 水出し — 冷蔵庫で一晩。クセが少ないのでさっぱり飲める

「お茶っぽさ」が薄いので料理にも使いやすい。ミルクを加えてミルクティー風にしたり、シナモンやジンジャーを足してチャイ風にすることも。

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